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Shing02 of Kosmic Renaissance

kosmic_moon.jpg

photo by Ayako Yamamoto
(L to R:Shing02, Sameer Gupta, David Boyce)


Shing02のソロと並行して、活動するジャズ・トリオKosmic Renaissance。3ピースのジャム・バンドでの即興性、もしくはデジタルと楽器との融合も魅力であるのは勿論であるが、Kosmic Renaissanceに限ってはもっと次元が違うところで共感を覚える。それはShing02本人も「一人一人、聞く側も違う受け取り方がある」というように、リスナー全てがそれぞれ違う判断を下すと思うので、とりあえず先入観なしでKosmic Renaissanceに触れ、それぞれに感じてもらいたい。アメリカに帰る直前のShing02に迫った。

●使用機材は?
「shing02=Vestax Faderboard、Arp Odyssey。
David Boyce=Tenor/Soprano Saxophone、Microkorg、Efx。
Sameer Gupta=Drums、Tabla」

●サプリカンツとは、どういったグループなんですか?

「コズミックで一緒にやってるドラマーのサミア・グプタと、サックス奏者のデビッド・ボイス、ベースのデビッド・ユウェル、サックスのリチャード・ハウエル。基本的に四人編成のジャズ・バンドですね。彼等はプログレッシブなフリージャズを真剣にやってるグループで。彼等のライブを初めて見た時に結構飛ばされて、それが出会いですね」

●それは即興のライブだったのですか?

「サプリカンツはたまにスタジオ録音でカヴァーもやるんですけど、ライブは即興でやってますね」

●最初に彼等ライブを見たのはいつ頃ですか?

「ちょっと記憶にないんですけど、2年前くらい」

●サミアとデビッドの3人で、コズミック・ルネッサンスを結成するわけですが、元々ジャズのグループをやりたいっていう気持ちはあったのですか?

「いえ、僕が作ろうというよりも、フェーダーボードを使って、DJ的なアプローチから音階を攻めていこうっていうアイデアを生のミュージシャンとやってみたいというのは凄くあったんです。ひょんなことから共通の知り合いのチャールズという人物がいて、紹介してくれたんですよね。彼等もライブの中で実験的なこともやったり、そういうお客さんにもアピールしてみたいって僕が誘われて、何回か自宅でセッションして、「やってみようか」ってなって。初めはイベントから始まったんですよ」

●結果的にフェーダー・ボード、ドラム(orタブラ)と、サックスという不規則なトリオになったことに関しては?

「この二人と繋がったのはかなりラッキーだと思ってるし、タイミングだったと思います。実際にベーシストが入ってサプリカンツとしてやる音楽と、その代わりに僕が入ってやってるものは同じトリオでも全く違うんですよね。申し訳ないくらい(笑)引き算の音楽というか、結構隙間があるから、僕らがやってる音楽は。僕が電子楽器を使ってるから、ガーっとループ出してどんどんレイアーを重ねてくっていうよりも、個々のミュージシャンがいわゆる「会話するように」即興していくっていうのが基本的なアイデアなんですよ」

●今"会話"って言葉が出ましたが、リキッドルームでライブを直で見せてもらったときに、3人のやりとり…セッションが会話のよう思えたんですよ。実際に音楽の会話があったりはするんですか?

「ライブ前はホントに何もないですね。聴き返してみて、これって会話してるのかなって思うときもあるんですけど、やってるときは来てる音に対して自分が反応するっていう、その瞬間の瞬発力というか、自分も限られたボキャブラリー(語彙)に依存しないように新しいことをやろうって。無理矢理じゃないんですけど、その時の感覚を大切にして、その為には日々の鍛錬やテクニックであったり、ちょっとしたフレーズだったり。そのコミュニケーションが密になればなるほどやる方も見てる方も楽しくなってくると思うし、これからどんどん良くなっていくと思います」

●実際に見てる側としては、瞬間瞬間にリズムだったり、グルーヴだったりが生まれてって、絵としてというよりも音として、ライブの時は特に感動みたいなものが生まれたんですが、音を創造する側としてはそのようなサウンドが誕生する瞬間瞬間はどのような気持ちなんですか?

「そうですね、実際に自分が選ぶ音色だったり、音階だったり、こういうのが合うんじゃないかなって反応するという、連鎖ですね」

●3人の息がピッタリ合ったなっていう瞬間っていうのはプレイの中で感じたりしますか?また逆に合わなかったなみたいな…

「いや、ホントに終わった後は何も覚えていないし、その時は必死。いちいち細かく分析してはいないですね。だから音楽というのは、音色というか、リズムとか音符とかを使った「言語」だから、頭の中にあるアイディアを体に翻訳する時間が短くなればなるほどパッと出ると思うんです。例えば、日本人が英語を学んで、考えていることを英語で話すプロセスが短くなればなるほど素直に表現できますよね。それと一緒で音楽も、楽器の言語を学んだ上で、より流暢に「音楽語」が喋れるようになるのが理想だと思うんです。自分の場合、フェーダーで出音を切ることだったり、カッテェングのパターンだったり、色々と実験している最中ですけど、自分なりに言葉を作ってコンビネーションで出してくみたいな、ゲーム感覚ですよね。それで、コズミックのアートをやってくれている鈴木ヒラク君とも、絵の中にも文字や単語があって、それを組み合わせて文章を作るみたいなのを考えてるんですよね。フェーダーを切る「カッカ、カッカ」っていうパターンも、モールス信号に直して、「ツー・トン」のパターンで文字をビジュアル的に点と線で見せて、9月のリキッドのライブ(公演概要は後述)はそういうのをステージでやろうと思ってます」

●それをスクリーンで見せるような感じになるのですか?

「そうですね。そういうことも含めて自分の表現力を上げてこうと思ってます。サックスの人たちもそんな風に表現しますよね。「彼は音楽のリリシズムがすごい」とか。その人の独特のフレージングとか、独特の文法だったりとか、それが流れるようだったり、オフビートだったり、色んなフロウがあるじゃないですか。サミアはドラムやタブラでとんでもなく複雑な拍子を打ってるし、何十分の何拍子とか。インド音楽もだんだん生で聴くようになってすごく複雑な世界なんですけど、その中でカチッとハマるときがあるんですよね。僕はどうしても4つ打ちのビートに慣れているんですけど。そういうことがすごく刺激的で、それでヒップホップのテクニックを合わせていくという作業が、コズミックに関しては凄くチャレンジでもある。ラップをやってるときとは違う脳みそなんですけど、全体的にやろうとしていることはそこまでかけ離れていないですね。」


"HOUSE OF LIQUID"@LIQUIDROOM

2005.9.18 sunday afternoon
open/start 16:00
adv.*(8/21 on sale!!) \2,800 door \3,800
(with flyer \3,300、HOL members \2,500)
*PIA、LAWSON、CISCO HOUSE & TECHNO、TECHNIQUE、
DISK UNION SHIBUYA CLUB MUSIC SHOP、
BONJOUR RECORDS代官山、LOS APSON

featuring dj
Moodman
Juzu a.k.a.Moochy
Hikaru(Blasthead)

live
Kosmic Renaissance(Shing02, David Boyce, Sameer Gupta)
visual by Hiraku Suzuki
Flying Rhythms

vj
Ukawa Naohiro(MOM/N/DAD PRODUCTIONS)

*20歳未満の方のご入場はお断り致します。身分証をご持参下さい。

info LIQUIDROOM 03-5464-0800 http://www.liquidroom.net/


Shing02のリリースや上記以外のライブの情報は以下まで。

Mary Joy Recordings : http://www.maryjoy.net/

2005/06/30